不登校と親の育て方の関係…なぜ不登校になる子とならない子がいるのか

不登校 親子関係

娘が高校1年で不登校になったとき、さまざまな本を読み漁り、ブログを読み、不登校の講座を受けてもがきました。

そこで必ず出てくるのが不登校になった原因を探っても意味がないということ。

親が今までどう接してきたか?が大きく影響しているのです。

そんな話をしていたら、「じゃあ不登校になる子とならない子がいるのは何でだろう」と、ママ友に言われました。

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不登校になったのはなぜ?の問いに「わからない」

高校生の娘が不登校になったとき、一番初めに思ったのは「不登校になった理由はなんなの?」ということでした。

「なにか学校で嫌なことがあったの?」「ない」
「いじめられたり…」「ない」
「苦手な子がいるとか?」「いないわけじゃないけど、みんないいひと」
「勉強がわからないとか」「それもない」

これと言って大きな理由があるわけじゃないけど、なんか行けない。

娘はそう言いました。

学校の先生に伝えると「原因があればそれを取り除いてあげればよいと思うのですが…理由がないとどうしたらよいでしょうね」と。

後で知ったのですが、この「これといった理由がないのに不登校」というのは、よくあることでした。

子供が不登校になると、親は外的な原因を探ってなんとかしようと思ってしまうものです。私ももちろんそうでした。

でも、原因を探っても意味がなかったです。原因があったとしても、それはきっかけの一つに過ぎないんですね。

例えば、今、コロナ禍で一斉休校の後、学校に行けなくなる子が増えているというニュースがあります。

いかにも「コロナ」が原因のように感じますけど、それもやっぱり、きっかけでしかないのでは?と思うのです。

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不登校と親の育て方の関係って?

うちの娘は性格的には穏やかで、争いを好まず、何をやるにもゆっくり。

社交的な方ではなく、新しい環境に慣れるのにはちょっと時間がかかるけど、ニコニコしていて友達には好かれている。という子です。

こういう娘に対して、親の私は「早くやろうね」「がんばってやろうね」とよく言っていました。

「お勉強もがんばろうね」「音楽もがんばろうね」

がんばろう、よくできたね。(実際、勉強はよくできました。)

こんな声掛けをすごくしていた気がします…。反省。

のんびりしている本来の良さを、がんばれがんばれとおしりをたたいて、しまっていたと。

それから、我が家は3世代同居で大人の目がたくさんあります。

特に母(子供から見ると祖母)が心配性で、危ない目に合ったらたいへんだからと、近所の友達の家に遊びに行くときでさえ、送り迎えをしてしまうようなところがありました。

転ばぬ先の杖をしまくっていた…ということです。

1人で何かを自分でおもったようにやってみる、失敗してもいいからチャレンジしてみる。

そういう自主的な部分が育ってなかったと思います。

結果、失敗を恐れる、完璧主義、知らないことが怖い、そんな状態で、高校入学となりました。

誰一人知っている人がいない、進学校に進んでしまったのです。

結果的に、勉強も部活もがんばりすぎ、友達にもイマイチなじめず相談もできず、がんばってがんばって、糸がぷつっと切れて学校に行けなくなったということなのでしょう。

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親はこの子によかれと思いながら実のところ…

私は子供の事がとても大切で、大好きで。

だからこそ、将来、困らないようにいろいろと口を出し、手をかけていました。

この子にとって良かれと思っていたことなのですけど、実際にはコントロールしようとしていたんですね。

親が「良い」と思う道に誘導しようとしていただけ。

子供の可能性とか良いところをそのまま認めるということが出来ていなかったと思います。

今、あの頃の私にもう一度会えるなら「もっとゆったりと、良いところを認めてあげたら?後で後悔するよ。がんばれがんばれ言わなくても、自分で必要と思ったらやるようになるよ」と伝えたいです。

ママ友に言われた「不登校になる子とならない子の差はなに?」

でも、そんな話をママ友にしたところ、こんな風に返されました。

「うちだって、上の子にはギューギューでコントロールしようとしたし、いろいろ頭ごなしに言っちゃったし、そのまま認めるような子育てしてないよ。

だけど、不登校にはならなかったじゃない?

不登校になる子とならない子ってどう違うんだろう…」

まあ、そうですよね。そういう疑問ももちろんだと思います。

子育ての仕方は人それぞれで、コントロールしようとする親だってたくさんいる。

頭ごなしに叱る親も普通にいるだろうし…。

だけど、なる子とならない子があるのはなぜなんでしょう。

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持って生まれた性質もやっぱり関係しているのかも

思うのは、結局のところ、親の育て方×子供の性質なのでは?ということです。

コントロールしようとしている親がいる。

それに対して素直にコントロールされちゃう子もいれば、親の言う通り生きているように見えて意外に自分で考えて生きてる子もいる。

先ほど言ったママ友の子は、コントロールされているようでいてマイペースで我が道を行ってるように私には見えました。

うちの子のように、いうことを素直(?)に聞いて従うタイプではなかったんですね。

親と子の相性というか、組み合わせなのかなと思います…。

子供をコントロールしようとしない、というのはすごく大事なことなので、今不登校に悩んでいるお母さんがいたら、「まずはその子そのままを認めてあげてね」と言いたいです。

とはいっても、子供の性格は人それぞれだし、こうすれば回復する、というマニュアルみたいなのは存在しないようにも感じています。

子供は環境で変わるというけれど、それでも、持って生まれた性質というのはあると。

なので、まずはその子の性質を知ること。

そのうえで、どう対応したら回復につながるか?と考えていくのが良いと思います。

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