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全日制高校から通信制へ転校
高校1年の冬休みが終わり、3学期が始まったというのに、娘は初日から学校へ行けませんでした。
冬休み中は、学校の課題をしっかりすませて、新学期から行けるよ!と言っていたけれど、やはり難しかったようです。
そんな中、娘が「通信制の高校ってどうなの?」と聞いてきました。
「え?通信制?」
娘は、このまま今の学校に通い続けることはできない、でも、高校は行きたい、卒業しなければ。そう思っていたようです。
本人なりに検索をして、通信制へ転校という可能性を見つけたのでしょう。
通信制の高校がどんなところなのか、母親の私もほとんどわからない状態です。
本人がここに行ってみたい、と言い始めた学校にアポイントを取り、話を聞きに行きました。
学校の校舎はビルの2,3階。まるで塾のような雰囲気です。
担当の先生に話を聞いてみて、通信制に対する疑問も偏見も払拭出来ました。
今の学校で不登校になって辛い思いがあるなら、新しい道を歩くのもありだなと思い、転校を決めました。
通信制に転校して感じたメリット・デメリット
通信制に転校…。実は、親としてははじめ、かなりとまどいました。
今となっては、単なる偏見でしかなかったと思うのですが、”普通”から外れてしまったというイメージを持っていたからです。おそらく、多くの親がそうじゃないかと…。
実際に転校してみて、デメリットもあるけれど、我が家にとってはメリットの方が大きかったと思います。
デメリット
- 通信制に対する世の中のイメージがまだまだ…
- 大学に進学するなら学習面が足りない
メリット
- 全日制の単位を引き継ぐことが出来た
- 単位で足りない分を補講の形でしっかり補って進級できた
- 中学時代、高校時代に不登校を経験している子が集まっていて、人が優しかった
- 通学スタイルが選べるので、最初は週2通うところから始められた
- 先生と生徒がとても近く、アットホームな雰囲気で安心感
- 通信制の本校への研修が良い経験となった
娘は週2で通うコースに1年で転校し、2年になったタイミングで週5のコースに転籍しました。
週5は授業数は全日制の学校ほどではないながら、制服を着て高校生として通えたのがよかったです。
ちょこちょこ休んでしまいましたが、課題を行いながら進級に繋げることが出来ました。
不登校で学校に行けなかった経験を持つ子が多く、とにかく友達が優しかったようです。
また、本校への研修は、今まで行ったことのないところだったので、今でも「あの時は本当に楽しかった」と言います。
全日制高校から通信制へ転校するタイミングは?
家の娘が転校したのは高1の3学期、1月の下旬でした。
あとで先生に聞いて知ったのですが、同学年の子と同じように進級するためには、このタイミングはギリギリだったそう。
少し遅ければ、1年遅れて進級ということになっていたようです。
学校によって違うかもしれませんが、転校するならば早い決断で、遅くとも3学期の1月には転校の試験を受けて手続きを終わらせる必要があります。
子供も母も悩む…相談相手がいると良い
娘が不登校になったときは、なんとか元の学校に戻ってほしい一心で、本を読んだり、高いお金を掛けて不登校の講座を受けたりとかなりもがきました。
転校を選び、転校先でも行けたり行けなかったりを繰り返しながらも、無事卒業することが出来たので、転校して本当に良かったと思っています。
娘も春から晴れて大学生です。
最初は一人で解決しようともがきましたが、インターネットで不登校専門のカウンセラーの先生や、専門の占い師を見つけ、話ができたのがきっかけで、「人に話すこと」の大事さを感じました。
子供の苦しみをしっかり理解して、寄り添うには、親の心が安定していることが不可欠なのです。
良い相談相手を見つけられると、かなり楽になると思います。